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トラピストビール・7修道院めぐりの旅
トラピストビール。醸造所を持つトラピスト会の修道院で造られるビールです。ベルギーで6ヶ所、オランダに1ヶ所のみのこのビール。スタイルは様々なのですが、度数が強いものが多いこともあって普段なかなか飲み比べようという気になれませんでした。そこにこのイベント。ベルゴ・フリゴ・ファボリ・フリゴエストで6種類飲んでみた後、入手困難と言われるウエストフレテレンも飲める!と言われては、参加せずにはいられません。

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一つの醸造所(修道院)について、1種類ビールを飲むと1つスタンプが押されます。両脇ではなく地図上に押された緑色のスタンプがウエストフレテレン!



  

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まずはBELGOで、St.Benedictus の Achel Blond (8.0%)。写真右側です。左は彼が飲んだ Brune (8.0%)。甘味と酸味が似ています。苦味に差があって、ブロンドはホップの苦味。ブリューンは麦をローストした焦げの風味。トラピストらしい重みがあっておいしい。


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続いて、St.Remy の Rochefort 8 (9.2%)。ローストした麦の香ばしさと甘味が目立つ。冬に飲んだ時はもっとフルーティだったりスパイシーだったり複雑な味に感じたのだけど、うーん、ちょっと単調。季節のせいかな?でも大好きなビールです。


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日を変えて、Frigoへ。Scourmont の CHIMAY White (8.0%)、樽。ホップの苦味がしっかりあって、ドライなイメージが強かったけど、記憶より甘い。濃いな。苦味と炭酸でキリッとしているものの、ぬるくなってくると重い。"White"という言葉で軽い小麦ビールをつい連想してしまうのだけど、これはトリプルなんですよね。


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続けて、Koningshoeven の La Trappe Quadrupel (10~11%)。これがオランダのトラピストビールです。ここは珍しくホワイトビールもあるのですが、それは彼が飲んでたので私はこちらに。ほどよく香ばしくてほどよく甘くて、とってもおいしい。ぬるくなると、アルコール感と甘味が強いです。


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そして翌日。まずは Frigo Est で Orval (6.2%)。ふわりといい香り、風味。炭酸少し強め。苦味はそんなに気にならない。おいしいけど、私はルル・トリプルの樽の方が好きかも・・・(オルヴァルの酵母を使っているそうです)。オルヴァルも樽で飲むことができたらまた違うのかなー。なんとなく物足りないというか、好みじゃない風味が少しあるというか、絶賛されていることは理解できるものの自分的に違う、残念なビールなのです。いや、おいしいのは確かなのだけど。


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Frigo Est から Favori へ。Westmalle Dubbel (6.5%)。この時は樽も出ていたのですが、海晴亭で飲んだので瓶に。彼が樽を注文して、飲み比べ。樽に比べるとややまったり。発酵が進んだ重みがあります。ただ、そんなに重くはなくて、ローストされた麦の苦味・香ばしさに甘味がおいしい。樽の方がすっきりしてて好みの味だけど、それは季節も関係してるかな?



さて。6種類制覇したので、いよいよウエストフレテレンです。

6種制覇した人全員が飲めるわけではなく、数に限りがあるので当日はお店の開店時間2時間前に一度様子見。よし、まだ誰もいない。大丈夫だな、と安心してちょっと歩いて神保町でお昼ご飯に。ボンディで海老カレー。ボンディ、久しぶりだけどやっぱりおいしい。そして、開店時間30分前くらいに戻ってみると。少し人が並んでました。でもまだ充分間に合う人数。いよいよです。

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St.Sixtus、Westvleteren Abt12 (10.2%)。4年寝かせたものだそうです。泡がまったく立たなかったのですが、他の人でしっかり泡が立っている人もいました。違いは分かりません。味は甘く、アルコール感が強い。少しラムコークっぽいかな。甘味とアルコール感が。レーズンみたいな風味あり。炭酸がわりと強い?でも抜けるのは速いかも。苦味はほとんど感じない。ちょい酸味、ライムっぽい?少し置くと、香ばしい麦の味が。瓶の底を入れると、少しだけ苦味、しっかり重い味に。Sint Bernardus Abt と比べると味的には軽い。「5年~10年寝かせないと本当の実力は出ない」なんて話も聞いたので、まだ少し若いということかも。

この日、Extra8 と、Abt12 の過去の10.6%のものを持参した方がいて、少し味見させてもらいました。なんとラッキーな!Extra8 は甘味がやや控えめ、アルコール感は軽い気がしました。こちらの方が飲みやすいかもしれません。Abt12 はやっぱり甘味とアルコール感。寝かされた重みは出ていました。

それにしても、ベルギーに行かなければ飲めないだろうと思っていたのでこれは興奮しました。昔は木箱入り(6本セット?)で買えたなんて話を聞くと、生産量が少ないこのビールを世界一に選んだ人が憎い。もっと気楽に飲めた頃がうらやましい限りです。


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by ni_ko_mi | 2008-08-17 23:29 | ベルギーのビール
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